HomeKit対応Wi-Fiルーター、Linksys Velop AX4200を導入

IoTデバイスをいろいろ試しているうちに、これまで使用していたNECのWi-Fiルーターの最大接続台数を超えて、通信が不安定になったり通信できなくなることが増えてきたため、iMacを買ったのと合わせて、Apple Storeで販売しているWi-Fiルーター、Linksys Velop AX4200を導入してみました。

このルーターはメッシュWi-Fiの構築に対応していますが、今住んでいるのは1Kのアパートなので全く必要ありません。しかしWi-Fi機器を常時15台以上接続しているので、40台以上接続可能(当然余裕がある方が安定しやすい)というのは大きな魅力です。さらに我が家はApple製品で固めていますので、Apple Storeで取り扱っているものなら相性もいいだろうということで購入しました。

箱の中身は本体、電源ケーブル、LANケーブル、簡単な説明書だけです。設定は基本的にLinksysのアプリから行うため、慣れていない方でも簡単にできそうです。

本体裏面の角に端子類がまとまっています。下から電源、WAN、LAN x 3、USB 3.0です。Internetと書いてある方がモデムなどに繋ぐ端子、Ethernetと書いてある3つの端子がPCなどの機器に繋ぐ端子です。両方ともギガビット対応ですが、10Gには非対応です。Wi-Fiは型番の通り802.11ax (Wi-Fi 6)に対応しています。

HomeKitに追加する

この製品は箱に書かれている通り、HomeKitに追加することができます。HomeKitに追加するとHome Appで設定ができるようになるのかと思っていましたが、そうではありませんでした。

HomeKit対応とは、HomeKitアクセサリのセキュリティ設定が可能になるという意味のようです。このルーターを追加すると、Homeの設定にWi-Fiネットワークとルーターという項目が現れ、一部のアクセサリについてセキュリティ設定ができるようになりました。

設定項目は、要するにアクセサリが通信する先をローカル内に制限するか、製造元のサービスも許可するか、無制限にアクセスを許可するかの3択のようです。対応している機器は全部ではないようですし、実際のところ意味があるのかは謎ですが、まあないよりはマシといったところでしょうか。

またHomeKitに追加すると、2.4 GHzと5 GHzのバンド分離ができなくなり、認証方式もWPA2 / WPA3混在に固定されます。バンド分離ができないことによって一部の機器では接続が不安定になったり、WPA 2非対応の機器が接続できなくなるという問題が生じることがあります。実際、デロンギのHomeKit対応マルチダイナミックヒーターは2.4 GHzのみ対応ですが、設定するスマートフォンが5 GHzに接続されていると設定できないという問題に直面しました。この時は同じSSIDとパスワードで2.4 GHzだけを飛ばす別のルーターを用いる荒技で回避しましたが、お世辞にも使いやすいとはいえません。

こうしたことを考えると、HomeKit対応だからと言って飛びつくほどのメリットはなさそうです。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: